【今回の教訓】
モンキーを自分で整備するならトルクレンチは必ず購入しておきましょう。
トルク管理は大事
モンキーのサービスマニュアルを見てみると分かりますが、あらゆるナットやボルトの部分に締め付け指定トルクというものが記載されています。
ナットやボルトの形状や材質、使われている場所によって締め付ける最適なトルクがあるのです。ましてや常に高回転にさらされるエンジン回りのトルク管理は非常に重要で、トルク管理がキチンと出来ていたかどうかで、ボアアップしたエンジンの調子が決まると言っても過言ではないでしょう。
ボアアップキットを組む際は勿論のこと、エンジンオイルを換えた際の度連ボルトの締め付けトルクなども非常に大事なので、トルクレンチはモンキー乗りには必携の工具だといえます。
新しいガスケットやシリンダー、ヘッドなどを仮組みした後、一番の肝であるヘッドナットを今回のために通販で購入しておいたトルクレンチでキッチリと指定トルク(1.2kg)で閉め込みます。最後はノーマルキャブを取り付けて、無事にボアアップキットの組み込み完了です。
組み忘れたナットやらボルトやらの部品がないかどうかを、もう一度、自分の周りを見回して確認します。ボアアップキット付属の部品で残っているものが無いのを確認してまずは一安心です。
いざ始動
ボアアップ後のために用意した8番プラグにプラグキャップをキリリとはめ込み、メインキーをONにします。
いざ始動!と軽くキックをしようとしたら、今までにないキックの重さを足の裏に感じます。
いきなりボアアップキットの威力を見せられ、それなりに力を入れないとキックが降りません。今までのように足の力だけでキックするのではなく、ハンドルをしっかりと握り、体重を乗せるようにしてしっかりとキックします。
すると、ボボボボボッ~とキック一発でエンジンに火が入ってくれました。
「おおっしゃぁ~、ボアアップ完了~!」と思わず右腕でガッツポーズをしたほど、エンジンがかかった瞬間の喜びはひとしおでした。
エアスクリューなどの調整はもちろん必要になりますが、アイドリングも安定しており、朝の9時から昼飯も食べず約5時間の時を経て、愛車モンキーは50ccのノーマルエンジンから80ccのボアアップエンジンへと進化したのです。